鞍替えのすゝめ

これは小餅くん主催 ""誰か書け Advent Calendar 2019"" の8日目の記事です.
前日7日目の記事はasteさんの『君は"プリキュアおじさん"を知っているか』でした.

---

高専卒業後は大学への進学を考えている,もしくは進路に迷っているという人に向けて記事を書いてみようと思います.
私はまだ進学したばかりで何も功績を残していないので,アテにはなりませんが……
「そういう進路もアリなんだ~~」ぐらいに捉えてください.

私は高専から大学編入するタイミングで専攻を変えました.いわゆる ""転科"" です.きっかけは当時の研究室の先生及びクラス担任の勧めです.
なんで勧められたのかは未だによくわかりません.今の専攻は向いていないと判断されたのか,成績が悪かったのでそこしか受からないだろうという判断だったのか……

私はとりあえず大学でオモシロイ研究ができればナンデモイイヤって感じだったので,言われるがまま勧められた大学のとある学科を受けて,結果,転科することになりました.(他に受けた大学は全落ちしたよ!!!)
ちなみに,高専:電気電子系⇒大学:生物系です.

今所属している生物専攻は,他専攻大歓迎といった感じでした.
受験の際は科目を自由に選択できたので,生物でなく電気を取りました.そのため,生物の勉強を一切することなく転科することができました.
ただ,当たり前ですが入学後半年間ぐらいはテストでそこそこ苦労したので,そこは少し大変です.しかし高専時代も大して成績が良くなかったので,多分電気系進んでもどうせ苦労していたので同じことです.

---

現時点では転科のメリットなんて一切感じられないと思いますが,多分ちょっと得をするかもしれないのは研究室配属されてからです.
テストで苦しんだおかげで,配属される頃には最低限の知識は身についています.(本当に最低限だけど)
それに加えて,高専で学んだ別分野の知識も持っているわけです.これは他の学生が絶対に持っていないものです.

編入してすぐの1年間,転科をしていない人たちは高専時代に散々習ったようなことを復習しているだけの場合が多いです.テストは楽ですが,新しい知識が増えることはあまりないです.(これは他の学生が言っていたので,本当にそうだと思います)

具体的に言うと,元々生物専攻の学生は化学や生物の知識はかなり豊富ですが,数学や物理,コンピュータの知識が乏しい傾向があります.(石田調べ)
しかし,どんな研究をするにしても,数学,物理,コンピュータの知識はあったほうが良いです.もはや必須と言ってもいいくらいでしょう.
電気電子,機械系の学生は5年間嫌というほど数学,物理を学んできたかと思います.たとえそのときの成績がさほど良くなかったとしても,やっているといないとでは大違いです.

---

そして今の研究室では,大学で新たに学んだ知識に加えて高専時代に学んだ知識もガッツリ生かせるような研究テーマに出会うことができました.とても幸せなことです.ラッキーです.
転科をゴリ押ししてきたksi先生とns先生ありがとう!!!!

このアドバンテージを生かすも殺すもその後の自分次第ではありますが,どうせなら他の学生ができないことをやりたいなーと思っています.とは言っても,まだ配属されたばかりで何の成果も出せていないので,転科めっちゃいいよ!って強く勧めることは現時点ではできませんが……

大学には行きたいけど成績的に不安,今の専攻では埋もれてしまいそうで怖い,やりたいことが見つからないという人は,思い切って転科してみるのも手だと思います.知らんけど!