凡人でも博士号がほしい!

※このブログは小餅くん主催 ”誰が書くねん Advent Calendar 2022” 3 日目の記事です.
(主催者のお言葉はこちら

前日の記事は無理ぽさんの ”オタク「クリエイティブなことがしたいなあ…」←これ” でした.
私は中学時代をニコニコで過ごしたヲタク(原宿ID)なので,こういうのめちゃくちゃ好きです.ずんだもんの音MAD最高すぎて鬼リピしてます.ずんだもんマジ鬼かわいいです.また見てない方はぜひ.


¨¨¨¨¨¨¨¨


アドカレも早5年目,石田は修士2年になり,来年度から博士後期課程へ進学しようとしています.したがって,某豪雪地帯くそ田舎大学には最低でもあと3年,計7年ぐらいは住むことになりそうなので,やっと生まれ育った大都会神戸から雪国くそ田舎へ住民票を移しました.口が悪いと言われても,雪に対する悪口だけは呼吸のごとく出てきます.アドカレに遅刻したのも昨日突然降り出した雪のせいで車の調子が悪く,事故りかけたせいです.(違います)


追記1: その後,車が出先で突然壊れて夜11時にレッカーされる羽目になったせいです.まじで冬どうやって生活するねん……


追記2: さらにその2日後,整備会社がパーツ交換したら直ったと電話をかけてきたので取りに行ったのですが,そこから大学に向かう途中で動かなくなり,1週間で2度目のJAFを呼ぶ羽目になりました.まじかよ.
車が古すぎるだけで整備会社さんは何も悪くないのですが,なんか申し訳なさそうにしてたので罪悪感に付け込んで代車をしばらく貸してほしいとクソみたいなお願いをして,数日は生き延びられるようになりました.


追記3: 代車を借りられるうちに急いでGoogleマップで一番近所にあった中古車屋さんに行ったら,まさかの1週間前にオープンしたばかりの店でカーポートすらない更地でした.お店の人は一生懸命お店を組み立てていました(もはやオープンできてない).大丈夫なんか.
しかしながら車がない状態で雪が積もると通学すらきつくなってしぬので選り好みしている時間はありません.
「年内に納車できるものならなんでもいいです」とだけ言って丸投げしてきました.納車はよ!!



¨¨¨¨¨¨¨¨


今年は(今年も?)本当に研究ばっかりしててまるでネタがないので,博士後期課程に進むことが決まっている今のお気持ちでも残しておこうと思います.
(ネタがないな~書くことないな~と思っていた矢先に車のアクシデントが度重なり,すっかり投稿が遅くなりました.心よりお詫び申し上げます)

とあるよく晴れた日の通学路.


¨¨¨¨¨¨¨¨


博士に進むことは,自分の中ではもうずっとずっと前から決めていたことで,小学生の頃の卒業アルバムにも「大学教授になりたい」って書いていました.当時は大学教授が大学の先生であること以外何も知らなかったと思いますが.スポーツ選手や芸能人に憧れるように,当時かっこいいと思っていた存在がテレビや新聞で「教授」と呼ばれていた人だったんだと思います.
それから,博士になるには博士号が必要らしいとか,博士号をとるためには大学院の博士後期課程に進まなければいけないらしいとか,なんとなく「大学教授」かそれに近しい何かになるための道を,10年以上特にぶれることなく歩んできました.

とまあ,ぼんやりとした将来の夢みたいなものはあるのですが,実際のとこそんなに高い志みたいなものはありません.


進学する一番の理由は「研究が楽しいから」が9割です.

どんなに実験に失敗しても,学会発表で馬鹿にされても,毎日のように論文はよ書けって教授に言われても,それで辛くなっても.全部包括して「楽しい」と感じます.正直大学にきてからというもの毎日遊んで暮らしているような感覚で,どんどんダメな人間になっている気がします.
もし選べる立場にあるのなら,こんなにも楽しい場を放棄して就職したいなど到底思えないのです.


残りの1割は,自分のことを「凡人」であると強く自覚しているからです.

博士って修士の中でもより優秀な人が進むもの,的な風潮があったりなかったりしますが,私の場合は全然そんなことはなく,いたって普通で平凡,何をやっても基本的に平均値を超えることはないタイプの人間です.

成績がよかったのはせいぜい中学生まで,高専時代の私の成績はご存じの通りゴミカスでした.おまけに要領も人一倍悪く,普通の人が1の努力で通過する点を10や20かけてやっと,ということもよくあります.しいていうなら1の努力でできなかったとしても,心折れずに(折れてるかもしれないけど)続けられる性分であることが唯一救いです.悪くいえば身の程知らず.

ところでそんな人間が社会に出て,一体何の役に立つのだろうと日々考えています.いつだったかの誰かのアドカレにあった "きっと何者にもなれない" みたいな気持ちです.(まだ記事残ってるかな?)

私にとって "博士号" と名のつくものを得ることは,自分自身のこれまでの努力なり人生なりを,自らが肯定できる要素の一つになるのかな,とこれもまたぼんやりと思っています.

名のつくものといえば,学術振興会の特別研究員DC1*に内定しました.
* 国から給料もらいながら大学で研究できるやつ.すごいと言われてたり,大したことねえって言われてたりして立場がよくわかんないけどなんかかっこいい.

「いや別に全然大したことないよw」ってかっこつけたいんですけど,ごくごく平凡な院生の私にとっては大事件で,大したことで,本当に幸せなことです.

思い上がってはいけないという気持ちはありつつも,これまでの人生で初めて,自分で自分のことを褒めてあげたいと思えた出来事でした.そのおかげもあって,周りと比べては落ち込んでいた私が,最近は自分は自分なりに頑張っていけばいいか,ぐらいのおだやかな気持ちで過ごせています.
本当は,朝ちゃんと起きられたとか,夜遅くまで頑張ったとか,もはや生きてるだけでえらい!ぐらいに自分を褒められる精神が理想ではありますが.

最近は先生に「修論とかいいからはよ投稿論文書いて」と毎週のようにお声がけいただきますが,私毎日ちゃんと研究しててえらいな~~~と耳を閉ざしています.スルースキルは大事.



¨¨¨¨¨¨¨¨


自分語りに堪えられなくなってしまったので,最後にマイブーム/おすすめしたいものを紹介しておわりにします.



やきいも
おいしい.

新潟はこの時期になるとやたらと大量に芋が安く売られているので,試しに焼き芋にしてみたところ,すっかりはまってしまい,今や主食になりつつあります.作り方は超簡単で,洗った芋を濡れたままアルミホイルに包んでトースターにぶち込み,1時間ほど焼くだけ.焦げることもないので基本放置でOKです.そのままかぶりついても良し,アイスクリームや生クリームをのせても最高最高最高.洗い物が出なくて調理の手間がほぼないところも最高です.
地域によるとは思いますがそこそこ安くてお腹いっぱいになれるのでコスパも良いです.今まで食べて一番おいしかった品種は "いもジェンヌ" という新潟の芋です.安納芋が最強とか思ってたけどいもジェンヌしか勝たんです.新潟以外で売ってるかはわかりませんが見かけたらぜひ.


自然気化式加湿器
真ん中のカスミソウは自分で青く染めてドライフラワーにしたやつ.毛細管現象を小学生に教えるために使ったけど多分伝わってない.

加湿器,使ってますか?
超音波式とかスチーム式とかいろいろあるんですけど,これは電源がいらない自然気化式のもの.下部のポットに水を入れとくと,自然に紙が吸い上げてくれるやつです.
冬になると暖房で肌がカッサカサになって痒いどころか痛くなっちゃうのですが,これをデスクに置いとくだけでかなりマシです.加湿できる有効半径はあまり広くないですが,逆にいえば研究室や会社など,周りに人がいても気にすることなく使えます.
ちなみに私が愛用しているのは ”ちょこっとオアシス” という商品で,4年前にNS研クリスマス会でプレゼント交換したときにもらったもの(がっくんありがとう!!)をいまだに使っています.1000円台で買えるのでコスパもそこそこです.


TVアニメ「シャドウバースFRAME」



これ最新話なんですけど,子ども向けカードバトルアニメに水着回が存在するのおかしくないですか??????????
シャドウバースFRAME(アニシャドF)は今年から放送されているカードゲーム「シャドウバース」のアニメで,いわゆるデュ○マとか遊○王とかのアニメとまあ同じような感じ・・・


と思ってたら違った.
なぜか女の子キャラの設定や作画に異常に力が入っており,カードバトルアニメなのに女の子同士の日常回や最新話のような水着回が存在します.女の子キャラのレパートリーが豊富すぎて,絶対に誰かしら性癖に刺さるようになっています.このアニメは本気でシャカパチ系ヲタク君を殺しにきてます.


石田が一番刺さったのは金髪ギャルのツバサ先輩です.
子ども向けカードバトルアニメでなんで金髪ギャルが出てくるんですか????



ちなみにアニシャドFはテレビ東京の公式YouTubeから全話無料で見られるので,気になった方はぜひ.最初のほうは男しか出てこなくてつまらん!ってなると思いますが,それを超えるとガチでおもろいです.
あと親切なのが主人公の天竜ライト君はシャドバやったことない完全初心者として登場するため,回を追うごとに主人公と一緒にルールを覚えられるような設計になっています.
よってシャドバやったことない人も安心して見れます!やったね!


youtu.be



¨¨¨¨¨¨¨¨



来年は研究以外のこともいろいろできたらと思います.
できなかったら泣く泣く学会旅行記でも書きます.

明日の記事はasteさんの "なぜ『ひろがるスカイ!プリキュア』の発表が(オタクにとって)不意打ち気味だったのか" です.
『ひろプリ』はタイトルから予想するに,プリキュアに翼が生えていたり,飛行機モチーフの何かが登場したりしそうで,わくわくしますね.来期はぜひ見てみようと思います.

極貧乏底辺大学院生の金策

※これは小餅くん主催"ここにタイトルを入れる Advent Calendar 2021"の14日目の記事です.前日の記事はとわいちゃん@病み垢さんの"金の玉の話"です.



皆さん,今日が何の日かご存知でしょうか?
そうです,小餅くんの誕生日です.
おめでと~~~~
またしても留年した小餅くんを全力でお祝いして元気づけてあげましょう!!!(大きなお世話)



石田です.
今年のアドカレはちょっとぐらい人の役に立てないかな~とか思ってちょっとだけ真面目に書いてみました.
前置きはこれぐらいにして,本題に入ります.


皆さんは,大学(院)でかかる授業料や生活費はどうやって捻出していますか?



私の実家は母子家庭で,貧乏です.
でも,お金がないからという理由だけで院進を諦めるのは絶対に嫌でした.
生まれる家は選べないからです.

現在私は,あらゆる金策の末,なんとか快適な大学院生活を送っています.
お金がないからといって週7でバイトして,本業である勉強や研究に手が回らなくなってしまったら,それは本末転倒です.
日本はやさしい国なので,やる気はあるけどお金のない人に対してお金をなんとかしてくれる制度や団体がたくさん存在します.
嘘つけ!と思った人は,本気で探したことがありますか?
お金がないと文句を言うだけで自分で調べようともしない人には,お金は降ってきません.
ただ,調べろとだけいきなり言われてもよくわかんない!ってなっちゃうかもしれないので,この記事でちょっとだけ紹介します.
詳しいことは,自分で調べてみてください.同じ大学の人に尋ねてみてください.

少しでも誰かの参考になってほしいので,お金の話は結構具体的な金額を晒してます.(超個人情報)
こっちは身を削ってるのでどうにかこうにか誰かの役に立ってほしいのですが,もっとこんな方法あるよ!って人は私にだけこっそりDMで教えてください.

我が家の金銭事情

皆さんは,自分の家のお金事情についてきちんと把握していますか?
金策にあたって,自分の家庭事情を具体的に把握することはとってもとっても大事です.
世帯収入がいくらなのか,他の家庭に比べてどのぐらいお金があるか/ないかを知りましょう.
家族であってもなかなか触れづらいことではありますが,ちゃんと話し合いましょう.

まず,私の実家のお金事情についてざっくり説明します.
実家の世帯収入は200万円ちょっとで,車と家のローンを抱えています.
ちなみに小学生ぐらいの頃は,母はパートタイマーだったのでおそらく年収200万円を切っており,子ども2人もどうやって育てていたのかまじで意味がわかりません.
当時,実家が貧乏だという認識のなかった小学生の石田は,周りの子たちみたいに野球を習いたい,塾に通いたいなどと喚き散らしていました.
おかん,まじでごめん!w

世帯収入200万円の実家は,ローンを返済し,実家の生活を維持するだけでいっぱいいっぱいなのはなんとなく察することができます.
したがって,私の学費を払ってもらうことも,仕送りをしてもらうことも,どう考えても無理です.
私は高専時代からこのことについてはよく理解していたので,入学前から金策は始まっていました.

貧乏な家庭に生まれたことを「親ガチャに外れた」などと嘆く人をたまに見かけます.
文句を言いたくなる気持ちはよくわかりますが,嘆いてもお金が降ってくるわけではありません.
誰しもが,手持ちのカードで闘うしかないのです.




大学選び

私はさほど成績がよくなかったため,そもそも選択肢がそんなになかったのですが,成績のことは一旦置いといて,お金の面から見た大学選びの話に絞ります.

国立大の授業料は年間約54万円です.これはどこの国立大でも同じ額かと思います.
私立大になると,大学にもよりますが120万円前後,国立大の2倍以上かかります.
学部3-4年の2年間だけならまだしも,院進することを考えたとき,この差はかなり大きいです.よって,54万円すら払えるか怪しい私はまず国立一本に絞りました.

次に,立地です.
私はキラキラ大都会神戸に住んでいたので,大学もできることなら都市部のほうを選びたかったです.
ですが,都会と田舎では生活費(主に家賃)が全く違います.
まず行きたい大学周辺の学生向け賃貸の家賃を調べ,平均5万円を超える地区は除外しました.よって,ここで国立の中でも地方国立に絞られました.

ここであわせて調べたのが,学生寮です.
たいていの大学には学生寮があり,世帯収入の低い学生は優先的に入れる場合が多いです.寄宿料は大学によってさまざまですが,アパートを借りるよりは安価なことがほとんどです.
しかし,理工系となると男子寮しかない場合も多く,そのために受験を断念した大学もありました.

ここで注意が必要なのが,多くの場合は入居年数に限度があることです.
私の大学は最大2年だったので,院生はアパートを借りるしかありません.
なので,寮があってもなくてもやっぱり地方に住むのが金策になります.

ついでに,都会ほどお店がないので,お金を使う機会も多少減ります.
私は地元に住んでいた頃は,お金がないくせに毎週のように居酒屋に行ってしまいさらに貧乏に拍車がかかっていたのですが,大学にきてからそれが一切なくなりました.
徒歩圏内に居酒屋どころかコンビニすらろくにないからです.
地方に住むメリットはまじでお金以外は特にないので,お金のある人は都市部の大学に行ったほうが絶対楽しいです.




授業料免除制度

これの話すると大抵の人に特待生制度と勘違いされますが,そうではありません.
国立大学には,特待生制度とは別に困窮者に向けた授業料免除制度が必ずあります.
申請者の中で困窮度合いの高い人から優先的に授業料が全額/半額免除されます.

どの大学にも存在する制度ですが,大学側が積極的に周知させようとすることってあんまりないです.
自分で大学のホームページを見て,自分が申請基準を満たしているかを調べ,必要書類を揃え,申請期間内に申請しなければなりません.
学期毎に申請しなきゃならないし,必要書類多すぎだし,兄弟の年収なんか知らないし,事務のおばちゃんたち怖いし,まじで本当に本当にめんどくさいんですけど,この制度のおかげで今のところ授業料タダです.国立大学は貧乏人困窮者に優しい世界.

授業料がタダになったら,あとは日々の生活費を捻出するのみです.
家賃,光熱費,交通費,食費,日用品,……こっちのがよっぽどお金かかりますね.




奨学金

お金のない学生にとっての主たる資金源は奨学金です.
奨学金は,大別すると「給付型」と「貸与型」の2種類がありますね.
私はどちらの奨学金も利用しています.




貸与型奨学金

代表的なものが,日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金です.
私みたいなどうしようもない貧乏人でなくとも,利用している人は多いのではないでしょうか.
JASSOの貸与型奨学金は,第一種と第二種に分けられ,前者は無利子,後者は有利子です.
第一種は,無利子ですが,借りられる金額に制限があります.自宅外通学の大学院生が借りられる上限は88,000円です.私は現在これを上限まで借りています.
第一種の良い点は,無利子であることに加え,借金踏み倒しチャレンジ業績優秀者返還免除制度があります.
これは,免除申請した中で最も業績が優秀な人の借金奨学金の返還が免除される制度です.院生においてこの「業績」とは,主に研究を指します.(学部はたしかGPAだった)
ここで注目してほしいのが,この制度の対象者は「第一種奨学金を借りていて,さらに免除申請をした人」です.
私の大学の場合,専攻ごとに返還免除者の審査が行われ,申請者(毎年10人前後程度)の中で1%程度(1人)が全額免除,さらに1-2人程度が半額免除となります.倍率は10倍ほど,借金数百万円がかかっているわりには倍率が低いと思いませんか?
倍率は大学によってまちまちだとは思いますが,免除申請をしない人,そもそも奨学金を借りていない人も多いので,宝くじみたいな非現実的な倍率になることはほぼほぼないと思います.私は修士1年なのでまだ先の話になりますが,第一種を借りている人・これから借りる人はぜひチャレンジしてみましょう.(もしダメだったとしてもデメリットはないので)

ちなみに私は学部生の頃は第二種を借りていました.なぜでしょう.
正解は(高専時代の)成績が悪く第一種の申請が通らなかったためです!あほ!
第一種はある程度成績が良くないと借りられない(といっても全体の真ん中ぐらいにいれば多分大丈夫)ので,気を付けましょう.これはJASSOに限らずほぼ全ての奨学金に対して言えるのですが,選考基準に成績が含まれてる場合,機械的相対評価(所属している大学/専攻で上位何%に位置しているか)が用いられることが多いので,旧帝大の最下位よりは地方国立の上位のほうが申請通りやすいかもしれませんね.
成績の指標は専らGPAです.これは高ければ高いほどいいです.受講する科目は極力絞り,単位を落とさず平均点の向上に努めましょう.

あと,第二種って有利子だから嫌がる親御さんも多いかもしれないんですけど,奨学金の利率ってとんでもなく低いです.詳しくは調べてみてほしいのですが,私は第二種を100万ちょっと借りましたが,利子は数千円です.この利子は,消費者金融みたいに年々膨れ上がることもありません.

そして,もう一つの不安要素となり得るのが,保証人です.
奨学金を借りるには当然保証人および連帯保証人が必要です.しかし私には保証人になってくれるような親族はいません.
そこで登場するのが「機関保証」というやつです.
これは,保証人の代わりになってやるよっていう機関が存在するので,そこに毎月振り込まれる奨学金のうちちょっとだけ払うことで保証人なしにお金が借りられる便利な制度です.ちょっとだけ払うっていうのは借りる金額にもよりますが,私は毎月2,000円ぐらい払ってます.
もちろん保証人にハンコさえ貰えればお金かからないしそれが一番良いですが,親族にに心配や迷惑をかけずに借りたい人はこういう手もあるよって話です.

よく奨学金っていうと「所詮借金じゃんwやばw」とか言ってくる人いるんですけど,社会人になるとこれほどまでに低リスク/低利子で数百万のお金を借りることなんて絶対に無理なので,他の借金と同列に語るのはやめようね.まあ借金なんですけど.

とにかくお金のない人が最初に考えるべきことは進学を諦めることではなくJASSOから金を借りることです.
大学院まで進学して修士号を取得すれば,ほとんどの人はそれなりの収入が得られます.
日本は学歴社会なので,高卒か学部卒か,学部卒か院卒かで,生涯収入が全く違うことは皆さんご存じの通りです.
奨学金を借りて大学院まで行ったとしても,トータルで考えれば,高卒で働くよりも金額的には圧倒的にお得です.
大学院まで行ってもちゃんと借金返済できるか不安……と思うかもしれませんが,大学院まで行ったのに返済期限が何十年もある無利子の借金すらまともに返せない人はほとんどいません.返せずに自己破産するような人が大量発生していたら,奨学金制度は今頃消えてなくなっています.

あと,JASSO以外にも学生向けにお金貸しををやってる企業や団体がいっぱいあります.
企業だと,貸与って書いてるけどうちの会社に入ってくれたら借金はチャラにするよってやつもよく見かけます.
もし将来就職したい企業がある人は調べてみてはいかがでしょう.




給付型奨学金

この記事で最も伝えたい金策です.
私はこの一年で,給付型奨学金だけで100万円を超える金額を集めました.
どこで? どうやって???

皆さん,自分の通っている大学のホームページは見ますか?
私は日常的に,少なくとも週に1回はチェックするようにしています.
大学のHPには,数々の金策奨学金に関する情報が掲載され,日々更新されています.

先ほど,お金貸しをやっている企業や団体があるという話をしましたが,お金配りをやっている企業や団体も多く存在します.企業や団体が配っている給付型奨学金には,主に以下の3種類があります.


・困窮者向け
お金に困ってる人を対象とした奨学金.所得証明書や成績証明書などから総合的に対象者を審査.

・成績優秀者向け
頭の良い人がもらえるやつ.主に成績証明書のGPAで対象者を決定.学力テストを実施する場合も.

・研究者向け
対象は主に大学院生.研究計画書や業績を提出する.受給が決まったら,定期的に進捗報告の義務が発生することが多い.

私はGPAは専攻の中央値ぐらいでぱっとしない成績なので,1つ目の貧乏人困窮者向けのものと3つ目の研究者向けのものをそれぞれいくつか申請し,合計で100万円を超えました.やったね!
団体によって金額はさまざまで,月1-2万円程度のものから年間50万円ほどくれるかなり太っ腹なものまであります.

困窮者向けの奨学金についてですが,父親が前澤○作だとか.軽井沢に別荘を持ってるとか,世帯収入が1億だとか,呼吸をしているだけで毎月口座に20万円振り込まれてるとか,そういう人以外は対象者になり得えます.奨学金を借りたり,バイトをしたりしないと生活が成り立たない時点で困窮者と言えます.
実家が貧乏でどうしようもない人はそれをそのまま申請書に書けばいいのですが,そこまでじゃないよって人も,バイトに時間や労力を費やして勉強や研究に集中できていないのであれば,それは十分な申請理由になります.

それから,研究者向けのものは,審査対象があくまで研究になるので,父親がひ○ゆきだったとしても無収入のヒモだったとしても同じ基準で審査してもらえます.実家は裕福だけど親の方針であまり仕送りがもらえないとか,そういう人でも関係なく応募できます.

応募先の探し方/決め方についてちょっとだけアドバイスというかポイントがあって,まずはさっきも言った通り大学のホームページに募集要項が載ってるものですね.大体は過去にその大学の学生が採用されていたり,指定校枠があったり,その大学のレベルで十分に採用される可能性があるものが多いです.
で,さらにその中でも,申請条件に学年以外の条件があるものです.GPA3.0以上とか,上位何%以内とか,成績条件付きのものはよくありますが,それ以外にもいろいろと条件が付いている場合があります.
県内の大学に在籍する学生,みたいに地域が限定されている場合.
特に地方だと,地域が限定された瞬間にめちゃくちゃ倍率が落ちますね.
さらに,県内の「理工系の」大学に在籍する学生,といった場合.
県内に理工系の学部が存在する大学はいくつありますか?地方だとせいぜい数校,もうめちゃくちゃに通りやすそうですね.
さらにさらに,県内の大学で「情報分野」を専攻する学生とか.
企業が出している研究者向けの奨学金は,地域指定・分野指定されている場合が多いです.
あとは大学指定のもの.この場合は大学のホームページに必ず掲載されており,必ずその大学から何人かは採用されるので,ライバルは同じ大学の人だけになります.

学年以外の応募条件がないものは誰でも自由に応募できる反面,倍率が高く,申請が面倒臭いわりに通りにくいのであまりオススメできません.
それよりは,地域や分野が限定されたローカルなものを探し,何件も応募して1件でも当たればラッキーぐらいの感じでやってくといいです.
あくまでもこれは成績は真ん中ぐらいだけど研究は頑張るのでお金ください!っていう石田の場合であり,GPAは3.5超えてて研究でもバリバリ成果出してます!って人はどこ出しても通る可能性あるので手あたり次第応募するといいです.

最後に,もし何か奨学金に応募してみたくなった人がいれば,ひとつだけ注意点を言っておきます.
JASSO以外の団体が運営している奨学金のほとんどは,応募する際に指導教員の推薦書が必要です.具体的には,石田さんはいつも研究頑張ってて,成績も優秀で,貴財団の奨学生としてふさわしいと思うのでどうか採用してください!!ってラボの先生にお願いしてA41枚ほど書いてもらわなければいけません.
つまりは,本当に研究頑張っていないとだめなんですね.じゃないと推薦書なんて書けないので.
正直,給付型奨学金の奨学生に採用されるための一番の難関はここだと思います.
奨学金とか関係なく指導教員と信頼関係を構築するのはそもそも研究を進めるうえで大切なことなので,普段から心がけましょう.




アルバイト

大学生の金策って聞いて一番最初に思いついた人も多いのではないでしょうか.しかし私にとっては,研究のための時間や労力を奪う悪しきアルバイトの優先順位は一番下なので一番最後にちょっとだけ書きます.
上述した通り,アルバイトというのはお金の代わりに研究や勉強のために必要な時間や労力をどんどん奪っていく悪しき風習です.
バイト先で友達を多く作り,バイト自体が楽しい,息抜きになる,と感じている人はそれでいいと思いますが,それでも少なからずは疲れて,帰ってから何かやろうという気にはなかなかなれないものです.
私は高専時代お金がなさすぎて週7でバイトをしていましたが,研究との両立を目指した結果,病院送りになり,研究もバイトもストップし,医療費で結果マイナスになるというアホみたいな結果になりました.
(要領の良い人は絶対にこんなことにはならないと思いますが)

アルバイトがいくら苦でなかったとしても,時間は確実に失います.また奨学金に比べて時間効率が圧倒的に低いです.
時給1,000円で週20時間働いたとしても,月8万円にしかなりません.
1ヶ月生活できるかどうかのお金しか稼げないのに,80時間を失います.
80時間あったら,どれほど研究が進むでしょう,勉強ができるでしょう.
「時は金なり」とはよく言ったものです.

じゃあ私はアルバイトを一切やっていないのかというとそういうわけでもなく,なぜならお金がないからです.
何をしているかというと専ら「学内のアルバイト」です.

大学には本当に膨大な数の仕事が存在し,その中には,学生ができるものも結構あります.
代表的なアルバイトがティーチングアシスタント(TA)ですね.
これはラボに配属されればほぼほぼ全員が強制的にすることになります.
学部生の実験補助とか,担当教員の授業の準備とか,昼間の勤務がほとんどで,時間も限られているため,日常生活に及ぼす影響が少なく,ほどほどにお金も貰える優良バイトです.
それからリサーチアシスタント(RA),これもよくあるやつ.
私もRAのおかげで極貧時代を死なずに過ごせました.

それから,公募がない,いわゆるコネとかツテでしか出会えないアルバイトも隠れてたり隠れてなかったり.
たとえば誰かの実験の被験者バイト.
そんなに大人数いらない場合が多く,ラボ内の人間,もしくはその友達ぐらいに声かけたら終わるやつ.私は知人のツテで紹介してもらい,被験者になってお賃金もらったりしてました.
被験者以外にもいろいろやったし,今もやってたりするんですけど,大体きっかけは私がとっても貧乏だということを知っている先生や知人が仕事を紹介してくれるパターンが多いです.
なので,お金に困ってる人は,教員なり友達なりに軽くでも相談しといたほうがいいですね.仕事を紹介してくれる確率が多少上がります.これ本当に大事.実は上述の奨学金関連の情報も,ほとんど先生が教えてくれました.
(あと地方だからか,いろんな人がよく野菜とか米とかくれる.)




まとめ

  • 奨学金は文字通り学生しか利用できない,学生だけの特権です.お金持ちな人もそうでない人も上手く活用しましょう.
  • お金のことを考えるときは,あわせて時間のことも考えましょう.時間はお金と同じぐらいかそれ以上に大事です.
  • とにかく,調べましょう.自分が知らないだけで意外と手の届くところにお金はあります.自分から動かない者に救いの手は差し伸べられません.



もしこの記事が誰かの何かの役に立てればとっても嬉しいです.
役に立たなかったよっていうお金持ちの皆さんは,日々働いてくれているご家族に感謝しつつ研究に励みましょう.
それでは,よい研究ライフを.

研究しかしない人間の研究以外の話

※これは小餅くん主催"誰か書いてくれ Advent Calendar 2020 - Adventar"の6日目の記事です.前日の記事はさんだびさんの"作成物と最近やったゲームやら"です.

 この記事が上がる頃には,さすがに主催者かつトップバッターの小餅くんの記事も上がっているのでしょうか.アドカレに参加している方々は小餅くんと何らかの親交がある方ばかりでしょうし,小餅くんの記事を一番に楽しみにしているはずです.楽しみだなあ~.

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥

石田ゆりです.
主催者とは高専時代のクラスメイトで,偶然ですが大学も同じです.
来年から入院院進予定なので,まだまだ学生です.
ということで社会人の皆さん,ご飯奢ってください!(冗談です,ご飯誘ってください)

 私は寮生なのですが,今年入居してきた隣の学生の部屋がどうやら後輩たちの集会所になっているらしく,平日・休日問わず毎晩日付が変わってもやかましいのでだんだん辛くなっているところです.
 気が弱すぎて直接注意なんてとてもできないので,生活課に連絡して注意していただいたのですが,まったく改善されませんでした.
 そこで,昨日,人生初の"壁ドン"というものをしてみたのですが,一瞬で静かになりました.マジ感動.最初からこうしていればよかったです.隣室の人ごめんね.

 ……みたいな感じで,わざわざ記事にするほどでもないくだらないネタしかないので,全然関係ない話の寄せ集めです.本当は大学の話とか研究の話とか書いてもよかったんですけど,去年も一昨年もアドカレで研究関連(と酒)の話ばっかしてて,こいつ本当くそつまんねーなって思っちゃったのでやめました.

タイトルの話

 記事のタイトル考えているときにふと思い出したのですが,初めて自分で学会発表のタイトルを考えたときに「めちゃくちゃスマートでかっこええタイトルつけたろ!!!」と思って考えに考え抜いたタイトルをボスに見せたことがあります.
そのときボスに
 「めっちゃいいなって思ったんだけど,今ここで使っちゃっていいの?」
と言われてはっとしました.
 学会発表は同じタイトルでは二度と出せないので,同じ研究を続ける場合,序盤で全力を出し切ったタイトルをつけてしまうとあとでとても困るというアドバイスをいただきました.なので結局そのときは短めのシンプルで平凡なタイトルになりました.
 いつかは考えに考え抜いたかっこええタイトルをつけられるような成果を出したいところですね.

 ということで今回の記事も先のことを考慮して平凡なタイトルにしておきました.えらい.


田舎つらすぎ

 クソ田舎山奥地方大学にきてかれこれ1年半ぐらい経ちますが,未だに「田舎無理つらい」という気持ちがまったく薄れません.
 ビビりだから車の運転なんかしたくないのに,運転せざるを得ない場面が多々あるのが一番辛いです.免許持ってない人は車を運転してくれる友達を探すか免許を取るかの二択です.私は大学に友達がガチで一人もいないので仕方なく教習所に通い,仕方なく自分で運転しています.
 この前ついに教習所代のローンを完済しました.奨学金に比べれば鼻くそみたいな金額ですが,借金が一つ減っただけでも精神的にかなり楽になりました.
 SNSを眺めていると,皆新しい場所で新しい友達を作っていてすごいな~といつも思います.高専時代は皆自分と同じぐらいコミュ障で人見知りだと思っていたのですが……ぼっちはお前だけ.諦めて一人で強く生きろ.

 話が逸れましたが,都会生まれ都会育ちの人間は安易に田舎に住まないほうがいい,ということが言いたかったです.
 都会マウントでも田舎disでもなんでもなくて,田舎に1年半住んだ率直な感想です.20年以上身の回りに当たり前に存在していたものが全てなくなるし,代わりに得られるものも特にありません.私自身は,現状他のことに費やす時間も余力もそんなにないし研究さえできればまあいいか,という感じで何とか精神を保っていますが,仕事や学業だけに集中できればそれでいいと思える人間はそんなにいないと思います.正直私もあと何年気持ちが保てるかわかりません.
 今のところ田舎に住むメリットを本気で一つも感じたことがありません.まじで誰か教えてください.


買ってよかったもの

 少しでも有益な記事を書くには,やはり購入品紹介ですかね.
 とはいえ,一日の大半の時間をラボで過ごし,毎食学食で飯を食い,ほとんど自炊もしないため「一人暮らしで買ってよかったもの」的なものが特にありません.自分の部屋は風呂と布団があればそれでいいです.
 元々私は引きこもるのが好きで極力外出したくない派ですが,自室を快適にしすぎると大学に行くのが辛くなりそうなので,おうち大好きって人は気をつけてください.

 そんな私が唯一買ってよかったなって思ったのが炊飯専用の土鍋です.
www.amazon.co.jp
鍋でご飯炊くの難しそうってなんとなく思ってたんですけど,中火で10分,その後10分蒸らすだけです.意外と簡単.
適当に調味料と具材をぶち込んで炊き込みご飯にするととっても幸せになれます.

炊飯器と比較した場合のメリットですが

  • 安い(~2000円) ←毎日使わない炊飯器に高いお金払いたくない
  • 炊き上がるのが早い(10~15分) ←タイマー機能がないという欠点をカバー
  • 片付けられるので場所を取らない ←部屋が狭いので炊飯器の置き場なんてない
  • 美味しい ←これはガチ

という感じです.個人的に今のところ土鍋の圧倒的勝利です.
特に美味しさだけはまじで全然違うので炊飯器持ってる人も試してみてほしいです.

 あとは今更モニターアームを買ったら机の上が広くなって感動したこともあったのですが,そんなの大抵の人はすでに設置していると思うのでわざわざ紹介するのはやめておきます.

ピアス開けた

 私はピアスが好きなのですが(といっても4つしか開いてないけど),ついにニードルデビューをしたのでそれについて書きます.
 これまではピアッサー(ドンキとかに売ってるあれ)しか使ったことなかったのですが,ロブ(耳たぶ)に開ける場所がなくなって軟骨に開けるしかなくなったのでニードルを買いました.一般的にピアッサーよりニードルのほうが鋭利で切れ味が良いと言われています.私の軟骨は比較的硬くて分厚いため,ピアッサーだと貫通するか不安だったのでニードルにしました.

f:id:stoneTA:20201205145501p:plain
左: ピアッサー,右: ニードル.もはやただの針.

 本当は病院で開けたほうがいいのかもしれませんが,病院で開けても膿む人は膿むし,病院で開ければ絶対安心ということはないです.どこで開けるかより開けた後の自己管理のほうが大事だと思います.
 セルフで開けるメリットとしては,病院と比較してお金が安く済むことです.軟骨の場合,病院だと1個につき1万円前後する場合が多いです.ピアッサーやニードルは数百円で手に入ります.大体骨にピアス開けるような人は1個じゃ済まないので病院で開けるとかなりお金がかかることになってしまいます.あと田舎にはピアススタジオなんてありません!くそ!

 それからニードルの入手方法について,ピアッサーはドンキでもどこでも売っていますが,ニードルは入手しづらくなってきているようです.私は海外の通販サイトで3本500円とかで買いました.ネットだと入手する方法はいくらでもあるので探してみてください.

用意したもの

  • ニードル(今回は太さ14Gを使用)
  • ピアス(ニードルと同じ太さ,長さは10 mm)
  • 消毒液
  • 軟膏(滑りをよくするため)
  • 新品の消しゴム
f:id:stoneTA:20201205151051j:plain
実際に私が使ったもの.袋に入っているのが滅菌済みのニードル.

ニードルを軟膏でベトベトにして,耳の裏に消しゴムを当てて,表から消しゴム目がけてニードルをぶっ刺すという感じ.
開け方について書いている記事は山ほどあるので省略しますが,感想としては普通に痛いです.痛いのは絶対に嫌だけどピアスは開けたいっていう人は無理なので諦めましょう.病院で麻酔打って開けてもらったとしても,麻酔切れたあと普通に痛いです.
開けてから1,2日は耳も頭も首も何もかもズキズキした痛みがありましたが,いつの間にか治まっていました.痛くてもなんでもいいからとにかくピアス開けたいっていう気持ちがあれば耐えられる程度です.

f:id:stoneTA:20201205154609j:plain
開けてから10日後ぐらい.良い感じ.

今回初めてピアッサーではなくニードルを使ってみましたが,ニードルのメリットとしては

  • 位置や角度を調整しやすい
  • うるさくない(ピアッサーは開ける瞬間大きな音が出るので心臓に悪い)
  • 切れ味が良いのでちゃんと貫通する
  • ホールの安定が早そう(まだ経過途中ですが)

といった点が挙げられます.
ピアッサーとニードルどちらで開けたほうがいいかについて言及している記事はたくさん見かけますが,個人的にピアッサーで開けるメリットは特にないと思いました.(しいて言えばドンキで買えるぐらい?)
私はビビりで大きな音が本当に苦手なのでピアッサーはもう懲り懲りです.
 ニードルは扱いが難しいという意見もありますが,落ち着いてやれば特に難しいとは感じませんでした.開けるときは少し緊張しますが,好きな音楽を大音量で流すと結構気が紛れるのでオススメです.
 最近はYouTubeなどでわかりやすく解説している動画がたくさんあるので,開け方については動画を参考にするのがわかりやすくていいと思います.

 また気が向いたらヘリックスかアウターコンク辺りに開けていこうかなって思います.ダイスとかトラガスにも開けたいんですけど,自分でやるには難易度が高そうなので開けてもらえる機会がない限りは無理そうです.あと本当はインダスが最強に可愛いと思うのですが,親が見たら悲鳴上げちゃうかもしれないので自重してます.

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥

 思いのほかピアスの話が長くなってしまいましたが,全人類にオススメしたいのは土鍋ご飯です.
 もし万が一この記事を読んで買ってしまった人がいたら感想よろしくお願いします.イマイチだったらごめんなさい.

鞍替えのすゝめ

これは小餅くん主催 ""誰か書け Advent Calendar 2019"" の8日目の記事です.
前日7日目の記事はasteさんの『君は"プリキュアおじさん"を知っているか』でした.

---

高専卒業後は大学への進学を考えている,もしくは進路に迷っているという人に向けて記事を書いてみようと思います.
私はまだ進学したばかりで何も功績を残していないので,アテにはなりませんが……
「そういう進路もアリなんだ~~」ぐらいに捉えてください.

私は高専から大学編入するタイミングで専攻を変えました.いわゆる ""転科"" です.きっかけは当時の研究室の先生及びクラス担任の勧めです.
なんで勧められたのかは未だによくわかりません.今の専攻は向いていないと判断されたのか,成績が悪かったのでそこしか受からないだろうという判断だったのか……

私はとりあえず大学でオモシロイ研究ができればナンデモイイヤって感じだったので,言われるがまま勧められた大学のとある学科を受けて,結果,転科することになりました.(他に受けた大学は全落ちしたよ!!!)
ちなみに,高専:電気電子系⇒大学:生物系です.

今所属している生物専攻は,他専攻大歓迎といった感じでした.
受験の際は科目を自由に選択できたので,生物でなく電気を取りました.そのため,生物の勉強を一切することなく転科することができました.
ただ,当たり前ですが入学後半年間ぐらいはテストでそこそこ苦労したので,そこは少し大変です.しかし高専時代も大して成績が良くなかったので,多分電気系進んでもどうせ苦労していたので同じことです.

---

現時点では転科のメリットなんて一切感じられないと思いますが,多分ちょっと得をするかもしれないのは研究室配属されてからです.
テストで苦しんだおかげで,配属される頃には最低限の知識は身についています.(本当に最低限だけど)
それに加えて,高専で学んだ別分野の知識も持っているわけです.これは他の学生が絶対に持っていないものです.

編入してすぐの1年間,転科をしていない人たちは高専時代に散々習ったようなことを復習しているだけの場合が多いです.テストは楽ですが,新しい知識が増えることはあまりないです.(これは他の学生が言っていたので,本当にそうだと思います)

具体的に言うと,元々生物専攻の学生は化学や生物の知識はかなり豊富ですが,数学や物理,コンピュータの知識が乏しい傾向があります.(石田調べ)
しかし,どんな研究をするにしても,数学,物理,コンピュータの知識はあったほうが良いです.もはや必須と言ってもいいくらいでしょう.
電気電子,機械系の学生は5年間嫌というほど数学,物理を学んできたかと思います.たとえそのときの成績がさほど良くなかったとしても,やっているといないとでは大違いです.

---

そして今の研究室では,大学で新たに学んだ知識に加えて高専時代に学んだ知識もガッツリ生かせるような研究テーマに出会うことができました.とても幸せなことです.ラッキーです.
転科をゴリ押ししてきたksi先生とns先生ありがとう!!!!

このアドバンテージを生かすも殺すもその後の自分次第ではありますが,どうせなら他の学生ができないことをやりたいなーと思っています.とは言っても,まだ配属されたばかりで何の成果も出せていないので,転科めっちゃいいよ!って強く勧めることは現時点ではできませんが……

大学には行きたいけど成績的に不安,今の専攻では埋もれてしまいそうで怖い,やりたいことが見つからないという人は,思い切って転科してみるのも手だと思います.知らんけど!